東京・六本木の泉屋博古館東京で「企画展 歌と物語の絵 ―雅やかなやまと絵の世界」が開催される。会期は6月1日~7月21日。
古来、語り読み継がれてきた物語や和歌は、絵画と深い関係があった。例えば、時間の流れを表現する絵巻物や特別な場面をドラマティックに描く屏風など、文学を伝えるための様々な絵画表現が生み出され、それらには繊細な描写と典雅な色彩といった特徴が見受けられた(やまと絵)。こういった絵を後世の人々が読み解いていくことで、物語を継承していったとも言えるだろう。
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本展では、同館の住友コレクションから選りすぐりのやまと絵が紹介される。そこに描かれた物語や歌をより深く知ることで、一歩先の物語の真相や、描かれた当時にどのような解釈がなされていたかについても理解することができるだろう。
ほかにも、文化財用高精細スキャナーで撮影した3点の物語絵屏風の拡大画像も3点展示。やまと絵の細密な描写をより間近で見ることも可能だ。
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