東京・天王洲にあるコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」で、TAKEUCHI COLLECTION「心のレンズ」展が9月30日〜2024年2月25日に開催される。
TAKEUCHI COLLECTIONは、IT分野で活躍している竹内真(ビジョナル株式会社 取締役CTO)が約5年前から収集を始めた現代アートと家具のコレクション。イヴ・クライン、ゲルハルト・リヒターといった時代を代表する作家から、ヴィルヘルム・サスナル、ジャデ・ファドジュティミ、加藤泉、大山エンリコイサムなど、現在注目を集める作家の作品を家具とともに幅広く収集している。
本展では、そんな竹内のコレクションより、国内外のアーティストによる現代アートと、ル・コルビュジエなどがデザインした家具を展示。コレクションのきっかけとなったパブロ・ピカソの作品から竹内が近年魅力を感じている抽象画の作品を中心にした約33点と、シャルロット・ペリアンやピエール・ジャンヌレらがデザインした椅子などの家具約34点が出展される。
本展のタイトル「心のレンズ」について、竹内はステートメントで次のように述べている。「僕は、抽象的な作品を見るとき、(中略)彼らの人生のなかでつくり上げられた心のレンズが一体どんなものなのかを想像してしまいます」。
ここで言われている「レンズ」について、竹内は次のように続けている。「しかし、その想像のなかにあるレンズもまた、自分自身が経験したもののなかから考え得るレンズでしかないわけで、おそらくその予想はすべて外れているのでしょう。もし、今日、誰かと一緒にこの展示を見に来ていたら、その人と同じ作品を見て、作家の心のレンズはどのようなものだと思うのか、話し合ってみてください。結局は、それはお互いの心のレンズを話し合っているようなことでもあり、それはきっと、お互いの仲をさらに深めていくことだと思います」。