2022.3.1

18歳以下は都立美術館・博物館が無料に。期間限定の「Welcome Youth」をチェック

都立美術館などを運営する公益財団法人東京都歴史文化財団は、18歳以下の若年層を対象に都立美術館・博物館で「Welcome Youth(ウェルカムユース)」事業を実施。展覧会などを期間限定で無料にする。

東京都庭園美術館
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 都立美術館などを運営する公益財団法人東京都歴史文化財団は、18歳以下の若年層(2003年4月2日以降生まれ)を対象に文化に親しんでもらうための取り組みとして、都立美術館・博物館で「Welcome Youth(ウェルカムユース)」事業を実施。都立施設の展覧会を期間限定で無料公開する。

 「Welcome Youth」の期間は3月19日~4月3日( 東京都江戸東京博物館は3月31日まで)。東京都庭園美術館、東京都江戸東京博物館、江戸東京たてもの園、東京都写真美術館、東京都現代美術館、東京都美術館の展覧会が対象となる。

 例えば東京都庭園美術館では、シュルレアリスムを起点に「奇想」というテーマを設定し、モードや現代美術に受け継がれるその系譜をたどる展覧会「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」が開催中(〜4月10日)。

「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」展示風景より、エルザ・スキャパレッリによるイヴニング・ケープ(1938、中央下)や、イヴニング・ドレス(1935夏、中央左)

 東京都美術館では、修復されたフェルメール初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》とともにドレスデン国立古典絵画館の所蔵するオランダ絵画の名品を紹介する展覧会「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」(〜4月3日)を見ることができる。

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」展示風景より、ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》(1657-59頃)

 東京都現代美術館では3月19日から新たな展覧会がスタート。独特の建築とともに領域横断的な活動で知られる建築家・吉阪隆正(1917〜1980)の活動の全体像に迫る展覧会「吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる」(〜6月19日)や、特撮領域に大きな足跡を遺した特撮美術監督・井上泰幸の生誕100周年を記念した大規模回顧展「生誕 100年 特撮美術監督 井上泰幸展」(〜6月19日)などを楽しみたい。

無料観覧できる展覧会一覧

 なお、「Welcome Youth」は 新型コロナウイルス感染症の感染状況により予定を変更となる場合があるので、来館の際は特設ウェブサイトあるいは各施設の公式ウェブサイトで最新情報を確認してほしい。