髙柳恵里(1962年生まれ)は、多摩美術大学大学院美術研究科修了後、1980年代より東京を拠点に活動。日用品などの身近な素材に徹底的に向き合い、物が持つ性質を文脈に捕われない独自の視点でとらえた作品を多数発表している。
タリオンギャラリーでの初個展となる本展は、すべて新作の立体とインスタレーションで構成。見慣れた日常の事物が不意に見知らぬ世界に滑り込むかのような、髙柳による新たな表現の構築と瓦解が示される。
また、3月12日には、髙柳の約30年に及ぶ活動を記録した初の作品集『髙柳恵里』が刊行。19日には、作品集の寄稿者である蔵屋美香(東京国立近代美術館企画課長)、沢山遼(美術批評)をゲストに招き、ギャラリートークも開催される。