キャンバスに隠された「ARIGATOU GOZAIMASU」。baanaiが個展「Capillaries」で見せる新たな展開とは?

2015年からコム・デ・ギャルソンのアートワークを担当してきたアーティスト・baanai。その約1年ぶりの個展「Capillaries」が、2月19日に伊勢丹新宿店メンズ館のギャラリースペース「ART UP」で開催される。「ARIGATOU GOZAIMASU」の文字が作品を埋め尽くす新作が示すものとは?

baanai ARIGATOU GOZAIMASU

 昨年、リモデルオープンした伊勢丹新宿店メンズ館のギャラリースペース「ART UP」でこけら落としとなる個展を開催したアーティスト・baanai(バーナイ)。その約1年ぶりの個展「Capillaries」が、2月19日にふたたび同ギャラリーで開催される。

 baanaiは、2015年からコム・デ・ギャルソンのアートワークを担当してきたアーティスト。16年〜19年には同ブランドのDMや洋服、ショッピングバッグ、パリ・コレクションなどに起用され、注目を集めた。

baanai ARIGATOU GOZAIMASU

 本展では、baanaiがこれまでとは異なる展開を見せる。「ARIGATOU GOZAIMASU」の文字を365日描き続け、すべての作品の最下層に埋めつくした二部構成の新作シリーズを発表。「重層性」が特徴となる今回のシリーズでは、「ARIGATOU GOZAIMASU」を塗りつぶすことで言葉に対する思いの内在と顕在を表現する。

 本展タイトルにある「Capillaries」とは毛細血管を意味する言葉。言葉が縦横無尽に描かれているキャンバスは、毛細血管が体内(宇宙)に拡がっていくイメージとして表現されている。この実験的なシリーズで、目に見えるものと見えないもので成り立つ、世界や宇宙の原理を表現しようとするbaanai。

 なお、本展に続く第2弾の企画は今春、都内で開催予定。baanaiによる新たな試みを目撃してほしい。

baanai

編集部

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