世界最古の国立博物館のひとつと言われるオランダ・ライデン国立古代博物館。大英博物館、 ルーヴル美術館と並ぶ質と量を誇る同館のエジプト・コレクションが、この春から来日する。2020年4月25日より、福岡の九州国立博物館を皮切りに、日本全国8都市を巡回する。
本展では約2万5000点にのぼるコレクションの中から、人間や動物のミイラ、棺、ヨーロッパの調査団などによる遺跡のスケッチや写真、石碑、さまざまな副葬品の数々など、約250点が展示。また、本展に出品されたミイラを最新のCTスキャン技術を用いて調査、その成果を世界初公開する。
会場内は、近年新装されたライデン国立古代博物館をイメージし、特別に12点の棺(5セット10点の棺、 覆い2点)を縦に起こした状態で展示。迫力のある空間で、最新技術により判明した当時の人々の生活や美意識、またヨーロッパにおける古代エジプトへの関心と研究の沿革を辿る。