『AKIRA』アートウォール・プロジェクトでも話題。コラージュ・アーティスト、河村康輔が個展で見せる「平成史」とは

『AKIRA』アートウォール・プロジェクトを手がけたことでも注目を集めたコラージュ・アーティスト、河村康輔の個展「1989-2019」が、東京・池ノ上のQUIET NOISEで開催されている。会期は4月30日まで。

© Kosuke Kawamura

 建て替え工事中の渋谷PARCOの仮囲いを「アートウォール」として活用し、大きな話題を呼んだ『AKIRA』アートウォール・プロジェクト。このプロジェクトを手がけたコラージュ・アーティスト、河村康輔の個展「1989-2019」が、東京・池ノ上のQUIET NOISEで開催されている。

 河村は1979年広島県生まれ。現在は東京を拠点に制作し、国内外の美術館およびギャラリーで作品展示を行っている。これまで田名網敬一の作品集や、「PARCO、CHIM↑POM」展のTシャツデザイン、ルミネ×エヴァンゲリオンの広告ビジュアルを手がけてきたほか、根本敬との共作による実験アートマンガ『TRASH-UP!』や、カルチャー誌『EYESCREAM』で連載を持つなど、その活動は多岐にわたる。

© Kosuke Kawamura

 本展は、QUIET NOISEのディレクター・井上竜介の「30年以上続いた平成が終わるタイミングに合わせて、河村の考える〈平成〉を見てみたい」という思いから出発。河村のアーカイブのほか、デジタル・コラージュという初期の手法から、シュレッダーにかけた紙片をかけ合わせる最新の手法まで、すべてを駆使した新作が披露されている。

 本展が終了するのは、平成最後となる4月30日。平成を駆け抜けた河村の、新旧含めた全手法、初期から現在までの活動を通覧することができる。

編集部

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