ベルナール・フリズは1954年フランスのサンマンデ生まれ。79年にギャラリールシアンデュランで自身初となる個展を開催して以来、ドイツやベルギー、アメリカ、スイスなど、世界各国で個展を開催してきた。現在はパリとベルリンの間に住み、活動を行っている。
大胆でありながら機械のような筆の動きを連想させるフリズの抽象画は、キャンバス上で起こる有機的な混乱も予見したうえで、細かく計算された描画プロセスに則って描かれるもの。その概念的かつユーモラスな作品は、ポンピドゥー・センターやロサンゼルス現代美術館、テート・ギャラリーなど、数多くの美術館にコレクションされている。
そんなフリズの日本初個展が、六本木のペロタン東京と麻布のカイカイキキギャラリーで同時開催される。5月29日よりスタートするポンピドゥー・センターでの回顧展に先立って開催される本展では、新作および近作を含むペインティングを見ることができる。