2019.3.8

ガーフィールドやピンクパンサー、ミッキーマウスが登場する絵画。キャサリン・バーンハートの日本初個展「Big In Japan!」をチェック

キャサリン・バーンハートの個展「Big In Japan!」が、東京・渋谷のNANZUKAで開催される。本展は、大きなキャンバスに鮮やかな色彩を用いて、漫画のキャラクターやポップカルチャーのアイコン、 あるいはニューヨークのストリートカルチャーを描いた、新作8点を中心に構成。会期は3月16日〜4月13日。

©️ Katherine Bernhardt Courtesy of the artist and NANZUKA
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 アメリカ人ペインター、キャサリン・バーンハートの日本初個展が開催される。バーンハートは1975年セントルイス生まれ。ニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアル・アーツの修士過程を修了後、現在もニューヨークを拠点に活動を行っている。

 大きなキャンバスに鮮やかな色彩を用いて、漫画のキャラクターやポップカルチャーのアイコン、 あるいはニューヨークのストリートカルチャーを描くバーンハート。その作品には、ガーフィールドやピンクパンサー、ミッキーマウス、スターウォーズといったコミックやアニメーション、映画におけるキャラクターたちや、NIKEなどのスニーカー、タバコ、コカコーラといった、私たちが日常生活のなかで頻繁に目にするモチーフが数多く登場する。

©️ Katherine Bernhardt Courtesy of the artist and NANZUKA
©️ Katherine Bernhardt Courtesy of the artist and NANZUKA

  インターネットインフラの拡大がヴィジュアルアートにも影響をおよぼしている現代社会。そういった状況のなかでバーンハートは、「イメージの公共性」といったアメリカのアートシーンにおいて長く議論が続くテーマについて、アーティストの問題意識を示唆するいっぽうで、 溢れかえる様々なイメージとのパーソナルな関係性、親和性についても語るような作品を手がけてきた。

 今回、そんなバーンハートの個展「Big In Japan!」が、東京・渋谷のNANZUKAで開催される。本展は、新作の大作8点を中心に構成。一連の作品群は、日本の文化が育み続けているアニメーションや漫画に登場するような2次元のキャラクターへの愛着の抱き方や、90年代以降に花開いた原宿のストリートカルチャーにおけるモノの見方(とらえ方)とも、相関関係を持って解釈することができるだろう。

©️ Katherine Bernhardt Courtesy of the artist and NANZUKA