大小島真木がフランス・パリ水族館で個展を開催中。鯨をモチーフとした大作を発表

自然や動物の力強さを描いてきた大小島真木が、フランスのパリ水族館で個展「鯨の目 / L’oeil de la Baleine」を開催中。鯨をモチーフに、海における生命について描いた大作の展示を行っている。会期は1月20日まで。

大小島真木 「鯨の目」展示風景 photo by Serge Koutchinsky

 大小島真木は1987年生まれ、2011年女子美術大学大学院美術専攻修士課程修了。これまで、ペインティングや大型の壁画を多く制作してきた。主な個展に「樹がその生命を分かつ時」(ボルボ スタジオ 青山、2018)、「鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして」(第一生命ギャラリー、2015)などがある。

 大小島は、17年にアニエス・ベー主宰による海洋調査船タラ号のプロジェクトに参加。約1ヶ月半にわたってレジデンス・アーティストとして乗船し、絵画や映像作品の制作を行った。

大小島真木 「鯨の目」展示風景 photo by Serge Koutchinsky

 今回の個展「鯨の目 / L’oeil de la Baleine」は、そうした経験をもとに開催。大小島は、亡くなって海に浮かぶ鯨に、それを食べようとたくさんの生物が集まっている場面を見て衝撃を受けたという。

 本展では、18年夏に粟島アーティスト・イン・レジデンスで制作したものに新作を加え、鯨をモチーフとした6つの作品を発表。それぞれの鯨は「木と石の発芽」、「海の血」、「46億年の記憶」などと名付けられ、海や地上における命の循環を思わせるものとなっている。

大小島真木

編集部

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