EXHIBITIONS

岡田三郎助生誕150年記念

モダン美人誕生

岡田三郎助と近代のよそおい

2018.12.08 - 2019.03.17

岡田三郎助 あやめの衣 1927 ポーラ美術館蔵

岡田三郎助 ダイヤモンドの女 1908 福富太郎コレクション資料室蔵

五三桐紋蒔絵婚礼化粧道具 明治時代 ポーラ美術館蔵

あやめ文銀製化粧道具 1903-07 ポーラ美術館蔵

納戸縮緬地八橋に杜若模様小袖 江戸時代後期 松屋コレクション(J.フロント リテイリング資料館蔵) 展示期間=12月8日-2019年1月14日

岡田三郎助 婦人像 1907 石橋財団ブリヂストン美術館蔵

榎本千花俊 池畔春興 1932 島根県立石見美術館蔵 前期展示

藤島武二 女の横顔 1926/ 27 ポーラ美術館蔵

楊洲周延 上野不忍競馬之図 1884 ポーラ美術館蔵 前期展示

 開国後の急速な欧化政策により、明治期から昭和初頭にかけて、日本ではファッションや美意識の一大変革が起こった。そんな時代のなかで、洋画家の岡田三郎助は、日本初の美人コンテストにも携わるなど、女性の装いに敏感に反応し、新しい美人像を次々と生み出していった。

 大きな瞳と物憂げな表情が特徴的な岡田の女性像は、百貨店のポスターや雑誌の表紙などを通じて広がり、「岡田調の美人」は近代の美人のイメージや、流行の創出に大きな役割を果たした。

 本展では、《あやめの衣》をはじめとする傑作約15点が勢揃いするほか、絵画に描かれた染織史料6点も展示。近代の女性の装いや美意識の変遷をたどりながら、岡田が身近な女性たちに寄り添い、いかにして新時代の「美」を紡ぎ出していったかをたどる。

 また、藤島武二や村山槐多の絵画、貴重な化粧品道具約100点、和装とも相性のいい洋風ジュエリーや華やかでモダンな銘仙着物も並ぶ。