2018.11.11

「5 Rooms」第2回のテーマは「けはいの純度」。目に見える現実の向こう側に想像力を解放する

神奈川県民ホールギャラリーが2016年より開催しているグループ展シリーズ「5 Rooms」。2回目の開催となる今回は「けはいの純度」と題し、目に見える世界の向こう側にある何かを「けはい」という言葉に置き換えて、作品を通してその実態を探っていく。参加作家は和田裕美子、七搦綾乃、橋本雅也、スコット・アレン、大西康明。会場となるのは、同ギャラリーの5つの展示室だ。会期は12月17日~2019年1月19日。

和田裕美子 garden 2015
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 神奈川県民ホールギャラリーが2016年より開催している「5 Rooms」は、同ギャラリーの5つの展示空間を活かし、インスタレーションを中心に同時代のアートを紹介するグループ展シリーズ。

 2回目の開催となる今回のテーマは「けはいの純度」。心の機微、生命と死、存在の痕跡など、言葉にすると本質から離れていってしまうような、直感でしかとらえようのない何かを「けはい」という言葉に置き換え、作品を通してその実態を探っていく。

 参加するのは、毛髪をレースのように編み、動植物などをモチーフとした自然の生態系を描き出す和田裕美子、山、石、干からびた植物、虹などの自然物および自然現象をモチーフに、独自の解釈を加えた木彫作品を制作している七搦綾乃(ななからげ・あやの)のほか、橋本雅也、スコット・アレン、大西康明。

 鉱石から金属を取り出し、その純度を高めていくイメージに寄せて、アートによって「けはい」の純度を高めることを試みる。

スコット・アレン spring 2017