サブカルチャーとアートシーンを接続。神出鬼没のグラフィティ・ライター、UFO907とは何者か?

現役のグラフィティ・ライターとして活動しているUFO907の個展「Flat Earth Flat Wall Flat Ass」が東京・中野のHidari Zingaroで開催中。会期は10月7日まで。

 ニューヨークを拠点に、20年以上現役のグラフィティ・ライターとして活動を続けているUFO907(ユー・エフ・オー・ナイン・オー・セブン)。大きな目のエイリアンやUFOのモチーフを描くことで知られ、渋谷など東京の街中にも出没しているという。

 その活動はストリートに限らず、最近は多くのグループ展や個展を開催。2017年にはHidari Zingaroで開催されたMADSAKIキュレーションの3人展「MADSAKI Says “Yo! snipe1 & UFO907, Get Your Asses Over Here!”」に参加するなど、ギャラリー・ワークも多く手がけている。

UFO907 Postal Label Drawing 72 2018 109 x 140mm
Graphite, Marker and White-Out on USPS Label Mounted Heavy Weight Paper

 UFO907は学生時代、美術学校を中退。その後、20年あまりストリートで経験を積み、再びファインアートの世界に舞い戻った。そのような過程を経て、今回Hidari Zingaroで開催される個展「Flat Earth Flat Wall Flat Ass」では、スタジオ制作にシフトチェンジした後のペインティング作品を中心に、近作を発表している。 

 グラフィティの慣習に囚われずキャラクターなどを描き続けることで、サブカルチャー的な要素をメインストリームに押し上げてきたUFO907。グラフィティに親しみがなくともどこか引き込まれるエイリアンたちが出現する、遊び心ある展示空間を楽しみたい。

UFO907 Suicide 2018 1524 x 1118mm
Acrylic Paint, Graphite and Aerosol on Canvas

編集部

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