2018.5.9

大友良英、藤田貴大も参加。
新潟市で開催される
「水と土の芸術祭2018」、
プログラムの詳細が発表

今年で4回目を迎える、新潟市の「水と土の芸術祭」。地域に密着し、新潟の魅力を様々な企画によって知ることができる本芸術祭の詳細が発表された。芸術祭会期は2018年7月14日〜10月8日。

塩田千春《Where are we going?》スタジオでの制作風景 2016, Berlin Photo by Sunhi Mang
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 2009年から始まり、今年で4回目を迎える新潟市の芸術祭「水と土の芸術祭2018」の開催プログラム、チケット販売などの詳細が発表された。

 「メガ・ブリッジ―つなぐ新潟、日本に世界に―」をコンセプトに掲げる本芸術祭は「アートプロジェクト」「市民プロジェクト」「こどもプロジェクト」「シンポジウム」「にいがたJIMAN」の5つのプロジェクトから成り立ち、それぞれ新潟ならではの企画が予定されている。

 注目の「アートプロジェクト」には、塩田千春や岩崎貴宏、冨井大裕や松井紫朗といった国内の作家をはじめ、ナウィン・ラワンチャイクンら海外作家が新潟を訪れて作品を制作。38名(うち継続展示8名)の作品が新潟市内18もの会場に展示される。

 また、本芸術祭最大の特徴である「市民プロジェクト」も見逃せない。今回は市内全域で84件ものプロジェクトが市民自らの企画、運営により展開される。「こどもプロジェクト」では、新潟市内の教員がコーディネーターとなり、アーティストとともにワークショップを行うなど、様々な催し物が企画されている。

ハヤシヤスヒコ(パラモデル) パラモデルといっしょにプラレールで遊ぼう vol.05 kyoto art center [ kyoto ]2006 Photo by paramodel ©paramodel

 「にいがたJIMAN」では音楽家の大友良英や、劇団・マームとジプシーを主催する藤田貴大によるワークショップとパフォーマンスを発表。大友は市民100人に「音が出るもの」を持ち寄ってもらい、それを使用して即興演奏をする「オーケストラNIIGATA!」(仮)を、藤田は演劇ワークショップを通じて物語を作成、演劇作品として発表する予定だ。

 ほかにも「にいがたJIMAN」では、新潟の食の提供や伝統芸能の公演など、新潟を五感で楽しめる充実のプログラムが企画されている。

 多くの芸術祭があるなかでも、とくに地域に寄り添うことを特徴としている「水と土の芸術祭」。前売りパスポートなどの詳細はウェブサイトを参照してほしい。

森北伸 ライムライト(街の灯) 2016