シンガポールに生まれ、写真家として世界各国で活動しているレスリー・キーによる最新個展が、東京の「ヨウジヤマモト」青山本店で始まった。
レスリーはこれまで写真とアートマガジンの「SUPER」シリーズで世界の企業やLADY GAGA、ヨウジヤマモトをはじめとするファッションデザイナーなどと積極的にコラボレーション。2016年からはNHKと共に2020オリンピック・パラリンピックの応援をテーマに「→2020 レスリー・キーがつなぐポートレートメッセージ」を本格的にスタート。1500名以上のポートレート撮影とプロモーション映像を監督するなど、精力的な活動を展開している。
本展は、レスリーが母国であるシンガポールを舞台に、「ヨウジヤマモト」(オム)の2018年春夏コレクションを撮影した作品を「ヨウジヤマモト」青山本店内に展示するもの。レスリーは今回の展示について「今回のコレクションを最初に見たとき、様々な宗教がある私の母国シンガポールで撮影をしたいと直感的に思い、私から山本耀司さんにシンガポールでの撮影を提案しました」という。「いままで私の母国シンガポールでファッション撮影をしたことは一度もなかったので、敬愛する『ヨウジヤマモト』の撮影を母国でできたことは本当に幸せです。『ヨウジヤマモト』はいま、とくにアジアから注目されているブランドです。このカタログを通じて、ヨウジヤマモトとシンガポールの魅力を世界中の人々に伝えることができたら嬉しいです」。
2月7日に行われたレセプションでは、レスリーの20年来の友人でもあり、シンガポール観光大使の俳優・斎藤工も登壇。「レスリーが、山本耀司さんのコラボレーションはとても本質的で、ライフやライブを感じます。この空間も展示も、すべてがスペシャルで、自分の内側を見ているような気がします」と賞賛した。
レスリー自身、「写真だけでなく空間そのものを見てほしい」と語るように、本展では実際の洋服と写真作品を同時に楽しみたい。
なお、昨年9月にオープンしたシンガポールレストラン「楽堂(RAKUDO MODERN SINGAPORE CLASSICS)」(東京・青山)でも、3月31日までレスリー・キーがシンガポールで撮影した写真作品を展示されているので、こちらもあわせてチェックしたい。