「単色画」源流の、過去と現在。
5人の韓国人作家を招く展覧会が43年ぶりに再び開催

東京画廊+BTAPで「5つのヒンセク<白>:韓国5人の作家」展が開催される。同名の展覧会は1975年にも開催され、本展ではその出展作家の当時の作品と近作を並べて展示する。会期は2018年3月10日〜4月28日。

朴栖甫 描法 No.1-67 1967 キャンバスに鉛筆、油彩 64.8×91cm

 本展は、東京画廊+BTAPで1975年に開催された同名の展覧会を43年ぶりに再び開催するもの。同展では、韓国の現代美術を日本にはじめて紹介、権寧禹(クォン・ヨンウ、1926〜2013)、朴栖甫(パク・ソボ、1931〜)、徐承元(ソ・スンウォン、1941〜)、許榥(ホー・ファン、1946〜)、李東熀(イ・ドンヨブ、1946〜2013)の5名のアーティストが参加した。

 ヒンセク(=韓国語で白色)を基調とする彼らの作品は、韓国最初の前衛絵画として近年国際的に注目を集める「単色画(ダンセッファ)」の源流として、評価されている。

李東熀 状況A 1974 キャンバスに油彩 100×80cm
許榥 可変意識 74-3 1974 キャンバスに油彩 152×130cm

 前回から43年を経て開催される本展では、それぞれの作家の当時の作品と近作をともに並べて展示。43年という長い年月が映し出す、各作家の継続性と新たな変化という2つの側面を提示する。

徐承元 同時性 77-36 1977 キャンバスに油彩 161.8×130cm
権寧禹 無題 1977 韓紙 145×97cm  Courtesy of the artist's estate and Kukje Gallery, Seoul Image provided by Kukje Gallery,Seoul / Photo by Sang-tae Kim

編集部

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