韓国のミニマルな抽象画にスポットを当てた展覧会「単色のリズム 韓国の抽象」が開催

近年注目を集める韓国の抽象画を紹介する展覧会「単色のリズム 韓国の抽象」が東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は10月14日〜12月24日。

朴栖甫(パク・ソボ) 描法 No.000508 2000 韓紙、ミクストメディア、キャンバス 182×229cm 三重県立美術館蔵

 韓国の抽象画は、欧米の同時代美術を受容するなかで、東洋的な精神性をたたえた韓国固有の表現として確立した。

 とりわけ1970年代に生まれた「単色画(ダンセッファ)」は、極限まで要素が削ぎ落とされた、ミニマルな美しさと繊細さを特徴としている。

 李禹煥(リ・ウファン)や朴栖甫(パク・ソボ)など「単色画」の発展を担った作家たちは、70年代から90年代にかけて、日韓のアートシーンで活発に交流。その後2015年に、ヴェネチアで「単色画」の大規模展が開かれるなど、近年再評価が進んでいる分野の一つと言える。

李禹煥(リ・ウファン) 線より 1976 キャンバスに岩絵具、膠 100×80cm 東京オペラシティ アートギャラリー蔵 Photo by 早川宏一
朴栖甫(パク・ソボ) 描法 No.27-77 1977 キャンバスに油彩、鉛筆 194.4×259.9cm 福岡アジア美術館蔵 
鄭相和(チョン・サンファ) 無題 90-1-12(部分) 1990 キャンバスにアクリル絵具 162.0×130.5cm 東京オペラシティ アートギャラリー蔵 撮影=早川宏一

 韓国の抽象作品は、東京オペラシティアートギャラリーが所蔵する寺田コレクションの中核をなしており、国内でも有数のコレクションとなっている。

 今回は、韓国の「単色画」とそれを受け継ぐ世代を、同館コレクションを中心に全国の美術館や所蔵家の協力を得て展示。独自性を探求する過程で生まれた韓国の抽象画は、「表現とは何か」というシンプルで奥深い問いを投げかけている。

徐承元(ソ・スンウォン) 同時性 99-828 1999 キャンバスにアクリル絵具 228×182cm 三重県立美術館蔵

編集部

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