1990年代に日本のアール・ブリュットの草分け的存在となった「みずのき絵画教室」。そこで制作された作品を所蔵する「みずのき美術館」では、2014年より、2万点近くの所蔵作品をデジタルアーカイブ化する取り組みが進められている。
展覧会「アーカイブをアーカイブする」は、異なるメディアを用いる作家たちが、それぞれの視点で同美術館のアーカイブの様子を記録し、展覧会として構成したもの。参加するのは、写真家・金サジ、美術家・髙橋耕平、画家・田中秀介、写真家・麥生田兵吾(むぎゅうだ・ひょうご)の4名。
「アーカイブ」を「アーカイブ」することを試みる本展で、「記録する」とはどういうことか、情報があふれる現代において、異なる記憶媒体がどのような可能性を持っているのかを探っていく。