「ポコラート(POCORART)」とは「Place of “Core+Relation ART”=障がいの有無に関わらず人々が出会い、相互に影響し合う場」として、そのような「場」の形成を目指す行為の名称。アーツ千代田 3331の立ち上げとともに活動を始め、様々な企画・イベントを行っている。
その中心事業である「ポコラート全国公募」は、障害の有無を問わず、創作活動を行う人々が集い、新しい表現に出会う場をつくり出すもの。今回が8回目となる本企画では「作品部門」「形にならない表現部門」の2部門を募集、「応募作品一挙公開!!」では、全国から寄せられた応募作品約1300点が一堂に並べられる。
本展の特徴は、障害の有無、美術教育の有無、そして年齢の違いも問わない多様な応募者の作品を一挙に見ることができること、そしてそれらの作品に対して来場者が投票することもできることだ。
さらに、一般投票に加え、第一線で活躍する審査員が「美術」の観点で作品審査を行うのもその特徴。常に新たな視点での審査を行うため、毎年異なる面々が審査員として選ばれる。今回は美術家の奈良美智、アーツ千代田 3331のアートディレクターでもあり、自身もアーティストとして活動する佐藤直樹が参加し、大月ヒロ子、藤浩志、中村政人らとともに審査を行う。
なお、現在アーツ千代田 3331では「ポコラート全国公募 vol.7 受賞者展」が開催されており、今回の審査による入選作品展、および受賞者によるグループ展も2018年の秋以降に開催が予定されている。