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レンブラントの贋作をめぐるミステリから、ナチスの美術品略奪、アイ・ウェイウェイまで。この夏、Amazon Prime Videoで見たいアートムービー

Amazon Prime Videoで見ることができるアートムービーをピックアップ。配信期限つきの作品もあるため、気になるものは早めのチェックをおすすめしたい。

『アイ・ウェイウェイ:ユア・トゥルーリー』、Amazon Prime VIdeoの予告映像(https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08KBX11W5/ref=atv_dp_share_cu_r)より

『レンブラントは誰の手に』

 2018年、44年ぶりにレンブラントが描いた肖像画が発見されたニュースが、世界に衝撃を与えた。競売で落札した絵が実はレンブラントの作品だったと発表したのは、野心に燃える若き画商のヤン・シックス(11世)。それは果たして本物のレンブラント作品なのか、はたまた無名の画家の作品か。一枚の肖像画をめぐる議論は、やがて真犯人を探すミステリーのような展開となる。本件をとらえたドキュメンタリーが『レンブラントは誰の手に』だ。

 監督を務めたのは『みんなのアムステルダム国立美術館へ』(14)で美術館の舞台裏に深く切り込んだウケ・ホーヘンダイク。美術ドキュメンタリーを専門に、長期間にわたる取材によって数多くの作品を発表してきたホーヘンダイクは、本作を「アートスリラーとしてつくりたかった」と語る。その言葉通り、美術界を大きな混乱と興奮に陥れた大騒動とその顛末が、スリリングかつサスペンスフルに映しだされる。

『アイ・ウェイウェイ:ユア・トゥルーリー』

 2014年、刑務所の島として著名なサンフランシスコのアルカトラズ島で、中国の美術家、アイ・ウェイウェイが個展「@Large」を開催した。レゴブロックを使用して政治活動家や政治犯らの肖像を展示した作品などが展開された本展のドキュメンタリーが『アイ・ウェイウェイ:ユア・トゥルーリー』だ。

 北京オリンピックでの象徴的な建物である北京国家体育場(通称:鳥の巣)の設計に芸術監督として携わりながらも、その政治的発言から2011年には当局に拘束され、北京で軟禁状態となったウェイウェイ。本展はそんな軟禁状態において成立させた展覧会だ。つねに表現の自由を志向するひとりのアーティストの信念に迫るドキュメンタリーとなっている。

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