EXHIBITIONS

オルタナティブ!

小池一子展

アートとデザインのやわらかな運動

2022.01.22 - 03.21

キービジュアル

「現代衣服の源流展」展覧会 1975(京都国立近代美術館)
AD.(ポスター)田中一光

横尾忠則 TEARS 1991 © Tadanori Yokoo

森村泰昌 批評とその愛人(4) 1989 © Yasumasa Morimura

「オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動」が3331 Arts Chiyodaで開催される。

 本展は、コピーライター、編集者、クリエイティブ・ディレクター、そして日本初のオルタナティブ・スペースの創設者として日本のクリエイティブ領域を半世紀以上にわたり牽引し続ける小池一子の軌跡に迫るもの。小池の仕事を「中間子」「佐賀町」と名付け、大きく2部構成で紹介する。

「中間子」では、1959年以降に小池が手がけた無印良品やPARCO、西友などの広告ポスター、書籍、雑誌など貴重な資料200点以上を展示。「佐賀町」では、新進作家を支える場として小池が1983年に開設したオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」で見出してきた作家や横尾忠則、森村泰昌、大竹伸朗など作家20名の1980〜90年代の作品約40点を展示する。

加えて同会場では、映像ディレクター・小松真弓によるインタビュー映像を上映。立花文穂、杉本博司、小柳敦子らが「人間・小池一子」について語る。

 いっぽう、地下1階の「sagacho archives」では内藤礼による作品《地上にひとつの場所を》(1991/2022)を公開(鑑賞は事前予約制)。そのほか館内では、小池の教え子達が制作するファッションやデザインなどの商品を販売する「ブティック」と、小池の著書などを自由に閲覧できる「アーカイブ」を併せ持った「アーカイブティック Archi-boutique」も開設する。

 会期中は、音楽家・巻上公一によるパフォーマンス(別途有料・事前予約制)やトークなど様々なイベントも開催。領域を超えて、芸術家やクリエイターの表現を裏方の立場で下支えする土壌を開拓した小池の仕事を総括するとともに、同時代の表現者たちの軌跡にも迫る。