EXHIBITIONS

静岡市立芹沢銈介美術館開館40周年記念展~冬編~

ジャパン・ブルー

 開館40周年記念を迎えた静岡市立芹沢銈介美術館では2021〜22年にかけて、染色家・芹沢銈介(1895〜1984)が愛した四季になぞらえ、全4回の展覧会を開催。最終回となる冬編は「ジャパン・ブルー」と題し、芹沢の収集品に焦点を当てる。

 明快かつ温和な作風を貫き、その創作が多くの人に愛されてきた芹沢。思想家・柳宗悦が主唱した民藝運動に参加したことを機に染色の道に入った芹沢は、工芸品の収集でも知られ、その品々のなかでもとくに人気なのが日本の藍染だ。

 本展では、芹沢の収集品から、被衣(かつぎ)、夜着(よぎ)、火消衣装、刺子の労働着、風呂敷や油単、のれん、馬飾りなど、藍染の名品150点を一挙公開する。

 また「鶴亀松竹梅文のれん」「寿の字のれん」など、新年をあたたかく祝う、芹沢の代表作60点もあわせて展示する。