EXHIBITIONS

静岡市立芹沢銈介美術館開館40周年記念展~夏編~

芹沢銈介のブック・デザイン

芹沢銈介装幀・獅子文六著『可否道』

芹沢銈介装幀・川端康成著『雪国』

 開館40周年記念を迎えた静岡市立芹沢銈介美術館では、芹沢銈介が愛した四季になぞらえ、全4回の展覧会を開催。夏編ではデザインに焦点を当てた「芹沢銈介のブック・デザイン」展を開催している。

 明快かつ温和な作風を生涯貫き、いまも多くの人々に愛されている芹沢銈介。本展では、芹沢デザインのなかでも圧倒的な質と量を誇る「装幀(ブック・デザイン)」の仕事を特集し、約50年間に制作された300点を一挙公開している。

 展示される書籍の著者は、川端康成、内田百閒、山本周五郎、獅子文六、佐藤春夫、丹羽文雄ら。数々の人気作家の名作を彩った、時代を経ても色褪せない芹沢のデザインを楽しむことができる。

 また本展では、型染うちわや扇子など、芹沢による夏らしいデザインの仕事も紹介している。