EXHIBITIONS

静岡市立芹沢銈介美術館開館40周年記念展~秋編~

芹沢銈介の日本

 開館40周年記念を迎えた静岡市立芹沢銈介美術館では、芹沢銈介が愛した四季になぞらえ、全4回の展覧会を開催中。秋編は、開館40周年の目玉となる企画展「芹沢銈介の日本」。

 染色家の芹沢銈介(1895〜1984)は、明快かつ温和な作風を貫き、その創作がいまも多くの人に愛されている。大正時代に青春を送った芹沢は、20代には流行を追うモダンボーイだったが、30代になってから日本の美しさに心ひかれるようになり、やがて思想家の柳宗悦が主唱した民藝運動に参加、自らも染色家として型染に没頭した。

 日本各地を旅し、その土地特有の自然や風景、手仕事の美しさを、日本伝統の型染で表現した芹沢。本展では、代表作150点に、作家が愛でた日本工芸30点を加え、懐かしくも新しい「芹沢銈介の日本」を紹介する。