"ペイン天狗" 長谷川繁とO JUN

　カスヤの森現代美術館が企画展「ペイン天狗 長谷川繁とO JUN」を開催する。

「絵画」と対峙し、その本質を求め制作してきたO JUNと長谷川繁。1990年代、新しい具象（ニュー・フィギュラティヴ・ペインティング）の作家として注目され、活動初期から30年来、互いの仕事を意識し見続けている。

　それぞれの作品制作とは別に、美術展のキュレーションにも携わり、多くの作品について見定める立場も有する「目利き」同士の2人。本展では、個展でもグループ展でもなく、2人展として初めて「差し」で作品を並べることとなる。

　画家として十分なキャリアを積んできた両者が、互いの作品についてどのようにとらえているのか、また本展での30年越しの出会いによって、どんな空間が生まれるのか注目される。

　長谷川は、「出会って三十年を超えて初めて二人の絵を並べて見せる機会をカスヤの森現代美術館で作っていただいた。二人のペイン天狗のペインティングがどのように響き合うのかぶつかり合うのかを見ていただければと思います（本展ステイトメントより）」とコメントしている。