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EXHIBITIONS

第5回福島県障がい者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん2021」

2021.11.20 - 2022.01.23

デザイン=佐藤洋美(余地 | yoti)

 福島県主催の展覧会、「第5回福島県障がい者芸術作品展『きになる⇆ひょうげん2021』」がはじまりの美術館で開催される。本展は、「きになる」をひとつの基準に、福島県内から作品を公募するもの。 「きになる」と「ひょうげん」のあいだにある「⇆」は、つくる人、支える人、見つける人など、様々な関係性を表している。

 第5回となる本展では、福島県出身または在住の障がいのある人などから作品を募集。今年は過去最多となる応募者総数341名、作品484点の応募があり、「きになる」を軸に、日比野克彦(美術家・東京藝術大学美術学部長)、川延安直(福島県立博物館副館長)、岡部兼芳(社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館館長)、川内有緒(ノンフィクション作家、ゲスト審査員)が審査を行った。

 会場には、福島県内の「きになる」表現386点を一挙に展示。さらに特別展示として、新潟県と山形県の「きになる」作品も紹介する。

 また会期中、来場者が一番「きになる」作品を選び投票する「きになる木」を設置。会期最終日に開催期間で一番「きになる」が集まった作品が発表され、オーディエンス賞が贈られる予定だ。

 障がいのある人のなかには、日常のなかで、「きになったこと」や「こだわり」から表現をする人たちがいる。本展では、その表現は見る人にも何かを感じさせる力があると考え、訪れた人にも「どうしてこの表現が生まれたんだろう」「作者は何が気になったんだろう」「とにかくなんだか気になる」など、「きになる作品」を見つけてもらえたらとしている。本展を通して、作者のことや作品の生まれた経緯を想像し、「障がい」についての考えを深めるきっかけとしたい。