EXHIBITIONS

房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス 2020+

小湊鐵道を軸とした周辺エリア9ヶ所
2021.11.19 - 12.26

木村崇人 森ラジオ ステーション×森遊会 撮影=中村脩

レオニート・チシコフ 7つの月を探す旅「第二の駅 村上氏の最後の飛行 あるいは月行きの列車を待ちながら」

栗真由美 ビルズクラウド

アイシャ・エルクメン Inventory

竹腰耕平 市原の木

 千葉県市原市の里山や閉校した学校、小湊鉄道の駅舎などを舞台にした芸術祭「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス 2020+」が開催される。本祭には17の国と地域からアーティスト約70組が参加。総合ディレクターは北川フラム。

「晴れたら市原、行こう。」をコンセプトとする「いちはらアート×ミックス」。2014年の初開催以降、トリエンナーレ形式で開催され、2020年3月に「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス 2020」の開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期された。

 それから約1年半を経て実現する本祭は「2020+」を冠し、コロナ禍を経験するなかで国内外アーティストの作品を道しるべに、「新たな芸術祭」のあり方を、「房総の里山から世界を覗く」というテーマのもとでつくり上げる。この「+(プラス)」には、本祭が培ってきた資産を礎に未来へ引き継ぐとともに、度重なる災害からの復興とコロナ禍により変わりゆく社会に立ち向かう「挑戦」の意味も込められている。

 会場となるのは小湊鉄道を軸とした周辺エリア9ヶ所(五井、牛久、高滝、平三、里見、月崎・田淵、月出、白鳥、養老渓谷)。五井駅を出発点に小湊鉄道で市原市を巡り、閉校後の現在は地域住民が維持管理する旧小学校や地元の商店街、本祭でもなじみのある市原湖畔美術館などに点在するアート作品を鑑賞できる。そして、日本の原風景を感じさせる里山や、養老川の恵みがもたらす美しい田園風景も見どころのひとつとなる。

 なお本祭のウェブサイトでは、参加作家や作品のマップなどを紹介。また発売中の公式ガイドブックも活用し、里山を巡るアートの旅を楽しんでほしい。会期は11月19~12月26日まで。