EXHIBITIONS

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年

2021.11.13 - 2022.01.16

カラヴァッジョ 音楽家たち 1597
ニューヨーク、メトロポリタン美術館 Rogers Fund, 1952 / 52.81

フラ・アンジェリコ キリストの磔刑 1420-23頃
ニューヨーク、メトロポリタン美術館 Maitland F. Griggs Collection, Bequest of Maitland F. Griggs, 1943 / 43.98.5

ヨハネス・フェルメール 信仰の寓意 1670-72頃
ニューヨーク、メトロポリタン美術館 The Friedsam Collection, Bequest of Michael Friedsam, 1931 / 32.100.18

オーギュスト・ルノワール ヒナギクを持つ少女 1889
ニューヨーク、メトロポリタン美術館 The Mr. and Mrs. Henry Ittleson Jr. Purchase Fund, 1959 / 59.21

ポール・セザンヌ リンゴと洋ナシのある静物 1891–92頃
ニューヨーク、メトロポリタン美術館 Bequest of Stephen C. Clark, 1960 / 61.101.3

メトロポリタン美術館 外観
© floto+warner for The Metropolitan Museum of Art, New York

 大阪市立美術館で特別展「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が開催。15世紀の初期ルネサンスの絵画から19世紀のポスト印象派まで、時代を彩った巨匠たちの傑作が一挙来日する。

 メトロポリタン美術館は1870年にアメリカ・ニューヨークに創立。パリでアメリカ独立宣言の90周年を祝うために集ったアメリカの人々によって構想が提案され、アメリカ国民のために美術の教育と振興を図ることを使命とし、実業家や資産家、芸術家といった市民が創立者として尽力した。

 同館の創立当初、作品は1点もなかったが、個人コレクターからの寄贈など関係者の努力によってコレクションを形成し、72年にマンハッタンの小さな建物のなかで一般公開を開始。そして80年、現在の場所であるセントラル・パーク内の建物に移り、以来拡張を続け、現在では、先史時代から現代まで5000年以上にわたる世界各地の考古遺物・美術品150万点余りを包括的に所蔵するに至った。

 本展では、同館を構成する17部門のうち、ヨーロッパ絵画部門に属する約2500点の所蔵品から、選りすぐった珠玉の名画65点を展示。うち46点は日本初公開となる。

 会場は「信仰とルネサンス」「絶対主義と啓蒙主義の時代」「革命と人々のための芸術」の3章で構成し、西洋絵画の500年の歴史を彩った巨匠たちの作品を、時代順に紹介。メトロポリタン美術館が誇る至高の名画が勢ぞろいする本展を堪能したい。

 出品作家は、フラ・アンジェリコ、ラファエロ、クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコ、カラヴァッジョ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、レンブラント、 フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、プッサン、ヴァトー、ブーシェ、そしてゴヤ、ターナー、クールベ、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌ。

 なお本展は大阪市立美術館で開催されたのち、国立新美術館(2022年2月9日~5月30日)へ巡回を予定している。