EXHIBITIONS

クリスト・アンド・ジャンヌ=クロード展

2021.10.08 - 10.30

クリスト 包まれたビルディング(タイムズスクエア1番地のプロジェクト) 2003 © Christo 2003

クリスト オレンジのストア・フロント(プロジェクト)(大) 1991 © Christo 1991

クリスト モンシャウ・プロジェクト 1971 © Christo 1971

 ときの忘れものは「クリスト・アンド・ジャンヌ=クロード展」を開催する。《包まれた凱旋門、パリ、1961-2021》の開催を記念して、初期1960年代から晩年までの稀少なコラージュをはじめ、オブジェや版画など35点を出品する。

 世界中に大規模な環境アートを展開したクリスト(1935〜2020)と夫人のジャンヌ=クロード(1935〜2009)。2020年4月の実現を計画されていたにもかかわらず、コロナ禍などで延期になっていた2人の《包まれた凱旋門、パリ、1961-2021》プロジェクトが、ついに9月18日に完成し、10月3日までの16日間展示され、その後撤去された。

 このパリ凱旋門プロジェクトは1961年に2人によって考え出され、60年の時を経てようやく実現に至った。ポンピドゥー・センター、フランス文化財センター、パリ市の協力のもとに実現するプロジェクトで、凱旋門は2.5万平方メートルにおよぶ青味がかった銀色のポリプロピレン生地と、3千メートルの赤いロープで包まれた。

 本展の会期中には、クリストとジャンヌ=クロードのプロジェクトに長年携わってきた柳正彦が、パリで撮影した写真・百数十枚を「特別スライドショー」として、3階の特設スクリーンに投影する。