EXHIBITIONS

白川昌生個展「ここが地獄か、極楽か。」

白川昌生 太平洋戦争敗戦記念碑 プラン1 2015

白川昌生 敗戦70年代のモニュメントー モデル彫刻 リトルボーイとファットマン 2015

 美術家・白川昌生による個展「ここが地獄か、極楽か。」が原爆の図丸⽊美術館で開催される。本展の企画協⼒はキュレーターの居原⽥遥。

 1948年に北九州で⽣まれた⽩川は、70年代にはドイツ・フランスに渡り美術や思想を学んだ。そして帰国後は群⾺県を拠点にしながら、多⾯的な芸術実践を続けている。

 ⽩川の実践とは、近代化や都市化が創りだす芸術の価値観や美術史そのものに対して社会的・政治的な批判を投げかける試みから、ローカル/地域に根ざす⽂化と歴史をひも解こうとする活動まで幅広い。それらは作家自身の経験と、自らが影響を受けた思想を基盤としている。

 本展では、太平洋戦争を描いた《戦争地獄図》(2003)、そして《太平洋戦争敗戦記念碑プラン1》(2015)など⼀連のドローイング作品を含む、⽩川が戦争を主題として取り⼊れながら制作した作品を展示。また、本展覧会のために新たに手がけた作品群を発表する。

「私は90年代ごろに太平洋戦争についての作品を作っていた。作品は東京では発表されていないし、多くの⼈に知られることもなかった。また2000年頃にも同類の作品を作っていた。これも同様であった。2021年の現在、太平洋戦争に関係する作品を作り、発表する意味が、以前よりも⼤きくなったと思うようになった。それは、いまこそ戦後に作られた⺠主主義を守り、作り上げていくためだからである(⽩川昌⽣)」。