EXHIBITIONS

東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画

スポーツ NIPPON

1964年東京大会 聖火ランナー用シャツ、パンツ(男性用) 1964(昭和39) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵

埴輪 短甲の武人 古墳時代・6世紀 埼玉県熊谷市上中条出土 東京国立博物館蔵 重要文化財

獅子螺鈿鞍 平安~鎌倉時代・12~13世紀 嘉納治五郎氏寄贈 東京国立博物館蔵 重要文化財

石川豊信筆 追羽子 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵 展示期間:7月13日~8月15日

三島弥彦 陸上ユニフォーム、シューズ 1912(明治45) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵

1964年東京大会 金メダル 1964(昭和39) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵 

 東京国立博物館は、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を記念した特別企画「スポーツ NIPPON」を開催。本展では、東京国立博物館と秩父宮記念スポーツ博物館が所蔵する美術工芸品や近現代スポーツ資料を公開し、江戸時代以前と明治時代以降の日本スポーツの源流と発展を振り返る。

 第1章「美術工芸にみる日本スポーツの源流」では、古墳時代の《埴輪 短甲武人(はにわ たんこうのぶじん)》や、鎌倉武士が用いた《獅子螺鈿鞍(ししらでんくら)》などを展示。江戸時代以前の日本スポーツの源流を、東京国立博物館が所蔵する絵画や工芸などの美術作品によって紹介する。

 日本のスポーツの歴史は古く、原始・古代までさかのぼる。貴族の宮廷行事や武士の武芸、庶民の遊戯 、神事や芸能、そして相撲や剣道・弓道など現代まで受け継がれる伝統文化と武道は、心身を鍛え、ルールのもとで互いの技を競い合うという意味では、現代のスポーツやオリンピック精神にも通じていると言える。

 第2章「近現代の日本スポーツとオリンピック」では、近代から現在までの日本のスポーツの歩みに注目する。

 明治以降、海外より「スポーツ」という概念が伝わり、とくにオリンピックは日本にスポーツを普及・啓発するうえで重要な役割を果たした。ここでは、日本における初期のスポーツ用具や用品、オリンピックへの参加、そして招致・開催を実現していった過程を、秩父宮記念スポーツ博物館の所蔵資料を中心に紹介。1964年東京大会の聖火トーチやユニフォーム、メダルなど貴重な品々が並ぶ。