EXHIBITIONS

蜷川実花展

―虚構と現実の間に―

2021.07.10 - 08.29

蜷川実花 earthly flowers, heavenly colors 2017 © mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery

蜷川実花 earthly flowers, heavenly colors 2017 © mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery

蜷川実花 Untitled © mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery

蜷川実花 Untitled © mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery

蜷川実花 Light of 2015 © mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery

蜷川実花 うつくしい日々 2017 © mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 写真家の枠を超え、映画、デザイン、ファッションなど多彩な活動で注目される蜷川実花。その写真の本質に迫る展覧会「蜷川実花展―虚構と現実の間に―」が山梨県立美術館に巡回する。

 蜷川実花は東京都出身。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。映画監督として、『さくらん』(2007)、『へルタースケルター』(2012)、『Dinerダイナー』(2019)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)を手がける。写真のほか、映像作品も多数発表。2008年に「蜷川実花展ー地上の花、天上の色ー」が全国の美術館を巡回し、延べ18万人を動員。10年、Rizzoli N.Y.から写真集を出版し、世界各地で話題となる。16年、台湾の台北現代美術館(MOCA Taipei)で大規模個展を開催して同館の動員記録を大きく更新し、翌年には上海での個展「蜷川実花展」が好評を博した。

 本展のテーマは「虚構と現実」。色鮮やかな花々を撮影した《永遠の花》や《桜》をはじめ、著名人やスポーツ選手を撮影した《Portraits of the Time》、新境地となった《うつくしい日々》など、多様な方向から制作された作品が一堂に会す。表現のジャンルを限定することなく、時代の先端を鮮烈に示し続ける「蜷川実花」の作品世界を、全身で体感できるまたとない機会となる。