EXHIBITIONS

still life 静物

2021.06.04 - 07.31

ユアサエボシ 着衣のトルソーと二匹の魚 2021

 ギャラリー小柳でグループ展「still life 静物」が開催。出展作家は、ダイアン・アーバス、ミヒャエル・ボレマンス、マーク・マンダース、杉本博司、須田悦弘、ユアサエボシの6名。

 初出展となるユアサエボシは、大正生まれの架空の三流画家・ユアサヱボシ(1924〜87)に擬態し作品を制作。ユアサは作品によってこの三流画家の人物像を肉付けし、時間を巻き戻してその架空の人生のパーツを埋める。今回は架空のユアサヱボシ、実在のユアサエボシ双方にとって初めての静物画3点を発表する。

 杉本博司は京都服飾文化研究財団のコレクションを彫刻として撮ったシリーズ「スタイアライズド・スカルプチャー」から1点、特別な被写体を正面からとらえたポートレイトで知られるダイアン・アーバスは、自身が撮影した作品のなかでは珍しく静物をモチーフとした作品を出品。現在、東京都現代美術館で個展「マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在」(~6月22日)を開催中のマーク・マンダースと、金沢21世紀美術館でマンダースとの2人展を今年終えたばかりのミヒャエル・ボレマンスも、それぞれ1点ずつ作品を展示。そして、国内外の美術館や芸術祭で発表を続ける須田悦弘の新作を公開している。