EXHIBITIONS

在日クルド人の現在2021

©︎ 齊藤幸子

©︎ 齊藤幸子

©︎ 久保田徹

「在日クルド人の現在2021実行委員会」が主催する写真展「在日クルド人の現在2021」が、川口市立アートギャラリー・アトリアで開催される。6月9日~13日まで。

 現在、川口市を中心に埼玉県南部には「国を持たない世界最大の少数民族」であるクルド人が2000人以上住んでいると言われている。在日クルド人との交流を続けている人たちがいるいっぽうで、認定を待つ難民申請者が身近にいることを多くの人は知らない。

 6月20日の「世界難民の日」にあわせて開催する本展は、「川口市・蕨市で暮らす在日クルド人の等身大の姿を知っていこう」という思いから、クルドコミュニティのあるこの場所で企画されたもの。アーティスト4名、久保田徹(ドキュメンタリー映像作家)、齊藤幸子(写真家)、中島夏樹 (作曲家/映像作家)、BARBARA DARLINg(アーティスト)が参加し、川口に暮らす難民申請者、トルコの少数民族クルド人の現在を写し出す写真を展示する。

 彼女・彼たちがなぜ日本に来たのか、どのように生き、何を思いながら日々暮らしているのか。4名の作家の視点を中心に構成する本展を通じて、私たちがともに生きる意味を考えるきっかけとしてほしい。

 また「在日クルド人の現在2021実行委員会」は、日本で暮らすクルド人のいまを伝えるイベントの開催に向け、クラウドファウンディングを実施中だ。