EXHIBITIONS

STORIES ― 永遠の人物画展

2021.05.21 - 11.07

小尾修 止まり木 2021 ホキ美術館蔵

石黒賢一郎 INJECTION DEVICEの使用 2020 ホキ美術館蔵

 ホキ美術館は、人物画にフィーチャーした展覧会「STORIES ― 永遠の人物画展」を開催。同館でもっとも所蔵が多い人物画のなかから、約20作家による作品約80点を選び、それぞれの魅力を紹介する。

 主な出展作家は、美しい女性像と肌の表現に定評のある島村信之、理想化せずにアニメのモチーフを生かし細密に描く石黒賢一郎、まなざしの表現に特徴のある塩谷亮、自然の力に負けない強さを持つ女性像を描き出す小尾修、謎めいた雰囲気のなかで細密な女性像を描く生島浩、そして卓越した質感表現を駆使し制作する五味文彦ら。

 作家ごとに特徴的な人物画を選び、人物という同じモチーフでありながら、作家によってモデルの選び方、とらえ方、テーマ、描き方などの違いに注目する。

 さら本展は、写実絵画の巨匠で、筆跡を残さず、セピア色の静かな女性像を描く森本草介や、人物の存在感を第一とする野田弘志の作品も展示。また、三重野慶の第2回ホキ美術館大賞の特別賞受賞作《信じてる》、第1回ホキ美術館プラチナ大賞を受賞した河野桂一郎の作品《Annabell》を公開するほか、石黒賢一郎の《INJECTION DEVICEの使用》、小尾修の《止まり木》を初展示する。