Media Ambition Tokyo 2021

　今年で9回目を迎えるMedia Ambition Tokyo［MAT］は、最先端のテクノロジーカルチャーを実験的なアプローチで都市実装するリアルショーケース。2021年は、感染拡大防止に十分な配慮を行いながら、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドな展覧会を実施する。

　本祭は六本木を中心に、最先端のアートや映像、音楽、パフォーマンス、トークショーなどが集結。参加作家は、落合陽⼀、⽔⼝哲也、脇⽥玲、WOW、⻄條鉄太郎、シナスタジアラボ feat.evala、藤井直敬、南澤孝太、MES、OPEN MEALS、市原えつこ×渡井⼤⼰、⼩野澤峻、会⽥寅次郎、Mayuka Otsukiら。

　東京シティビューでは、共感覚や感覚複合体験の実験・研究・アーキテクチャーを追求するシナスタジアラボが、昨年に続いてサウンドアーティストのevalaとコラボレーション。2つのスピーカーと44個の振動⼦を搭載した、⾳と触覚と光の共感覚体験装置「シナスタジアX1-2.44波象（Hazo）」を使って新たな共感覚（シナスタジア）体験空間を提起する。

　科学者としても知られるアーティスト・脇⽥玲の作品《Holiness》は、「神聖さ」を感じさせる世界中の建築に着⽬し、そこでの光の反射や屈折のパターンの網羅的な収集と再構築を⽬指す現在進⾏形のプロジェクトを展開。市原えつこと渡井⼤⼰は、「神事のアップデート」がテーマの《仮想通貨奉納祭・サーバー神輿》を発表し、世界中から仮想通貨を集めてリアルタイムに神輿に反映させる。

　このほか、アーティストの⼩野澤峻が、コロナを通じて示せる態度とは何かを考え、制御不能なものと共演するパフォーマンスへと発展させた《演ずる造形》など、計20作品の展示を予定している。

　またサテライト会場として、Media Ambition Tokyo Gallery 代官⼭では、ビジュアルデザインスタジオのWOWが、布を用いたインスタレーション《wind form》を展示。薄く軽い布の特性を生かしつつ、5台のサーキュレーターを制御し、通り沿いのウィンドウディスプレイに⾵が織りなすシンプルで美しい立体をつくり出す。

※Media Ambition Tokyoは、政府による緊急事態宣言発令を受け、新型コロナウイルスの感染予防および拡散防止のため、5月11日まで臨時休館し、5月12日より営業を再開。再開にあたって政府の緊急事態宣言および東京都の緊急事態措置などの要請に従い、十分な感染予防策を実施しながら、来館者、スタッフの健康と安全の確保に努めている。来場にあたっての注意事項や最新情報は、公式ウェブサイトへ。