EXHIBITIONS

ときめく美人画展 培広庵コレクション

2021.04.24 - 06.20

上村松園 桜可里能図 1935(昭和10)頃 培広庵コレクション

 秋田県立近代美術館が特別展「ときめく美人画展 培広庵コレクション」を開催。日本有数の美人画コレクションで知られる「培広庵コレクション」から、美人画の黄金期に活躍した作家たちによる優品が一堂に会する。

 日本の伝統的な絵画のなかで、江戸時代の浮世絵に端を発し、近代に華開いた美人画は長く人々に親しまれてきた分野のひとつ。美人画は時代を映す鏡のように、その時代に求められた理想の女性美、美人像を反映して表わされてきた。

 ひとりのコレクターによる「培広庵コレクション」は、美人画の黄金期と言われる大正時代を含む、明治から昭和までの移り変わりを網羅した美人画コレクション。本展では、その貴重なコレクションのなかから、美人画の巨匠と謳われる上村松園、鏑木清方、伊東深水をはじめ、大阪の画壇で活躍した北野恒富、島成園、北陸を拠点に活動した紺谷光俊(こんたに・こうしゅん)らの優品を紹介する。

 また秋田県出身の日本画家・寺崎廣業らによる同館所蔵の美人画をあわせて展示。多彩な美人画の世界を味わいながら、そこに込められてきた日本の美意識を堪能したい。