EXHIBITIONS
コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画
東京ステーションギャラリーで展覧会「コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画」が開催される。本展は、作品を追い求めた福富太郎(ふくとみ・たろう、1931〜2018)の眼に焦点を当て、美人画だけではないコレクションの全体像を提示する初の試み。
福富は、1964年の東京オリンピック景気を背景に、全国に44店舗にものぼるキャバレーを展開して、キャバレー王の異名をとった実業家。そのいっぽうで、父親の影響で少年期より興味を持っていた美術品の蒐集に熱中した。
念願だった鏑木清方(1878〜1972)の日本画を手はじめに蒐集をスタートさせた福富だが、著名な作家の作品だけでなく、美術史の流れに沿わない未評価の画家による作品であっても、自らが良質であると信じれば求め、蒐集内容の幅を広げていった。さらには、それに関連する資料や情報も集めて対象への理解を深め、美術に関する文筆も積極的に行った。その結果、近代作家を再評価する際や、時代を振り返る展覧会において欠かせない重要な作品として今日に伝わっている。
本展は、福富が生前に親しく交流していた山下裕二(美術史家・明治学院大学教授)を監修に迎え、コレクションの流れを追うとともに、コレクター・福富太郎の全貌に迫る。
出品作は、鏑木清方の代表作《薄雪》《妖魚》、異色作《刺青の女》などの美人画をはじめ、洋画黎明期から第二次世界大戦に至る時代を映す油彩画までおよそ80余点。また会場では、福富の作品に関する文章も紹介する。
※東京ステーションギャラリーは、政府による緊急事態宣言の発令を受け、4月27日〜5月30日まで臨時休館し、6月1日から再開館。最新情報は公式ウェブサイトへ。
福富は、1964年の東京オリンピック景気を背景に、全国に44店舗にものぼるキャバレーを展開して、キャバレー王の異名をとった実業家。そのいっぽうで、父親の影響で少年期より興味を持っていた美術品の蒐集に熱中した。
念願だった鏑木清方(1878〜1972)の日本画を手はじめに蒐集をスタートさせた福富だが、著名な作家の作品だけでなく、美術史の流れに沿わない未評価の画家による作品であっても、自らが良質であると信じれば求め、蒐集内容の幅を広げていった。さらには、それに関連する資料や情報も集めて対象への理解を深め、美術に関する文筆も積極的に行った。その結果、近代作家を再評価する際や、時代を振り返る展覧会において欠かせない重要な作品として今日に伝わっている。
本展は、福富が生前に親しく交流していた山下裕二(美術史家・明治学院大学教授)を監修に迎え、コレクションの流れを追うとともに、コレクター・福富太郎の全貌に迫る。
出品作は、鏑木清方の代表作《薄雪》《妖魚》、異色作《刺青の女》などの美人画をはじめ、洋画黎明期から第二次世界大戦に至る時代を映す油彩画までおよそ80余点。また会場では、福富の作品に関する文章も紹介する。
※東京ステーションギャラリーは、政府による緊急事態宣言の発令を受け、4月27日〜5月30日まで臨時休館し、6月1日から再開館。最新情報は公式ウェブサイトへ。