EXHIBITIONS

特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」

鳥獣戯画 甲巻(部分) 平安時代 12世紀 京都・高山寺 国宝 通期展示

鳥獣戯画 甲巻(部分) 平安時代 12世紀 京都・高山寺 国宝 通期展示

鳥獣戯画断簡(東博本) 平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵 重要文化財 通期展示

明恵上人坐像 鎌倉時代 13世紀 京都・高山寺 重要文化財 通期展示

子犬 鎌倉時代 13世紀 京都・高山寺 重要文化財 通期展示

 特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が東京国立博物館 平成館で開催。展覧会史上初めて、国宝《鳥獣戯画》全4巻の全場面が一挙に公開される。

 国宝《鳥獣戯画》は、擬人化した動物たちや人々の営みを墨一色で躍動的に描いた作品。《鳥獣戯画》が伝わる京都の高山寺(こうさんじ)は奈良時代に創建されたのち、鎌倉時代の僧・明恵上人(みょうえしょうにん)によって再興され、いまも多くの文化財・美術品が伝来している。

 高山寺は、2018年9月に近畿地方で猛威を振るった台風によって、境内の200本以上の大木が倒れ、建物が損壊。地盤が崩落するなど大きな被害を受け、復旧工事が進められている。

 本展では、《鳥獣戯画》の甲・乙・丙・丁の全4巻の全場面を、会期を通じて一挙公開。また、かつて《鳥獣戯画》から分かれた「断簡」や、原本がすでに失われた場面をいまに伝える「模本」の数々も揃う。

 さらに本展は、秘仏として通常非公開の重要文化財《明恵上人坐像》も展示。高山寺の選りすぐりの名宝によって、明恵上人の魅力や、信仰と美術にも迫る。

※特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月25日より臨時休館。6月1日から再開し、また会期を6月20日まで延長(開館時間は8:30~20:00まで、6月7日・6月14日も開館。ただし6月14日は13:00から)。詳細・最新情報は展覧会ウェブサイトへ。