EXHIBITIONS

urauny個展「urauny dinner」

2021.04.10 - 05.05

イメージビジュアル

 ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ(ネオ・ダダ)の活動拠点だった「新宿ホワイトハウス」に新たなスペース「WHITEHOUSE」がオープン。Chim↑Pomの卯城竜太とアーティストの涌井智仁、ナオ ナカムラの中村奈央の運営のもと、300人限定のパスポート制で4月10日からスタートする。

「WHITEHOUSE」の建物は、ネオ・ダダのリーダー吉村益信のかつての住居であり、建築家・磯崎新の処女作としても知られており、2019年からはChim↑Pomのスタジオとして使用されていた。新たなスペースには今後、アーティストのほか、作家や建築家、音楽家やアートディレクターらも参加予定。アートをはじめ、映画や音楽、ファッション、クラフトビールなど、ライフスタイル全体からエッジな若手が集まり、総合芸術の場としてコンテンツを構成していくという。

 展覧会の第1弾ではアーティスト・uraunyの個展「urauny dinner」を開催。パスポート申請者限定で展示を公開している。

 uraunyはこれまで展示やイベントの主催、ボードゲームの制作などを通して、既存のアートシーンには同化しない独自の芸術観で様々な実験を行ってきた。

 今回の「urauny dinner」は、予約制レストランとして観客の体内にアプローチするプロジェクト。無添加の有機食材などを使用した市販薬や化粧品を素材に料理を提供する。

 メニューは、シアバター100パーセントのリップクリーム、有機食材由来のマウスウォッシュや歯磨き粉、涙に限りなく近い無添加素材の目薬など、食べられるが食品ではない商品を素材にした料理。uraunyはこれら「未知の味」を追求することで私たちの先入観を揺さぶり、また「美味しさ」とは何かを問う。

 なおカフェ・バー「WHITEHOUSE」は、会員以外も利用可能となっている。