EXHIBITIONS

Dirty Pollen 悪い場所からの遊離

パープルーム 「花粉の王国」の閉塞作戦とサルベージ船 2020-2021

安藤裕美 眠るわきもととシエニーチュアン 2021

 パープルームギャラリーが企画展「Dirty Pollen 悪い場所からの遊離」を開催する。

 2013年に生まれた相模原を拠点とする美術の運動体「パープルーム」。現在のメンバーは、安藤裕美、アラン、わきもとさき、シエニーチュアン、大樹、齊藤孝尚、梅津庸一らだ。

 本展は、京都市京セラ美術館で開催されている「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989–2019」(企画・監修=椹木野衣)への応答の意味合いを含んだ、パープルームが自主的に企画したもの。パープルーム主宰の梅津庸一は、「平成美術」展への出展を経て「パープルーム」を再び起動させたいとし、本展を、「パープルームという集団とはなにか」、また「美術に身を投じることの意味は」という根本的な問いに正面から向き合う機会にしたいと述べている。

 本展の参加作家は、今年3月に京都大学の工学部情報学科を中退し、パープルーム予備校に加入した大樹、コロナ禍の影響を受けて地元・新潟で派遣切りにあい、パープルーム予備校見習い生になった齊藤孝尚、そしてパープルームメンバーたち。それぞれの作品と、シエニーチュアンのエッセイ、わきもとさきが椹木野衣へ宛てた手紙など、「平成美術」展以降のパープルームの「息づき」を複数の視点から丁寧に紹介する。