EXHIBITIONS

春立つ-大学日本画展@UNPELⅢ

絕対 〜zet-tai〜

⼟井沙織 ×⼟⽥翔 東北芸術⼯科⼤学 卒業⽣⼆⼈展

2021.03.21 - 04.04

土田翔 推本遡源 2020

土井沙織 KISS 2019

 東京・日本橋にある「UNPEL GALLERY」は、運営母体である「あいおいニッセイ同和損保」のメセナ活動の一環として、2021年2月より全国の大学・美術大学で日本画を学ぶ学生たちの展覧会をスタート。第3弾では、東北芸術⼯科⼤学の卒業⽣、⼟井沙織と⼟⽥翔による2人展「絕対〜zet-tai〜」が開催される。

 土井は愛知県出身、2010年東北芸術工科大学大学院修了。祈り、諦観、悔恨、諦めきれない希望を託した、自身における神のごとき存在への手がかりを得るために制作を行う。古代遺跡や壁画、宗教画、古典を足掛かりに、その作品は、平面や立体、インスタレーション、壁画にまでおよぶ。主な受賞歴に「FACE展2021 損保ジャパン日本興亜美術賞展」読売新聞社賞受賞などがある。

 土田は福島県出身。現在、東北芸術工科大学大学院に在籍し、現場での取材によって対象の感覚的リアルを得ながら作品を制作。日本画家・小松均の研究を下敷きに自らの絵画論を構築し、現在生きて表現をする上で必要となるリアリティを獲得するために、絵画だけでなく複数のメディアや、身体・行為が介在する表現方法に展開している。主な受賞歴に「アートアワードトーキョー丸の内 2020」小山登美夫賞などがある。 

 あらゆる⽬に⾒える希望が絶たれる昨今、絵画による表現を通して現実を認識している2人の作家。本展では各々の⼈⽣観を主軸に、旧字体の「絕」をテーマに表現した作品群が対⾯形式で展示され、壁⾯を埋めるほどの⼤作が⾒どころとなる。