EXHIBITIONS

シリーズ現代の作家 草間彌生

草間彌生 金魚鉢 1984 スクリーンプリント 町田市立国際版画美術館蔵

 町田市立国際版画美術館ではミニ企画展「シリーズ現代の作家 草間彌生」を開催中。同館の収蔵品から、日本を代表する現代アーティスト・草間彌生の版画作品を公開している。

 国際的にますます評価が高まる草間彌生。草間作品特有のモチーフとして知られる水玉や網目模様は、幼少時から強迫神経症に悩まされて見えた幻覚が原点であり、画面全体にこれらの模様を描くことは、自らを癒す行為でもある作家は言う。

 草間は一貫して、「愛」「反復」「増殖」などのテーマを追求してきた。同じイメージを複数制作できる版画は、作品を無数に増殖させ、あまねく愛を伝えることができる技法として、好んで取り組むメディアのひとつだ。

 本展では、1980~1990年代に草間が制作した版画約40点と、ユニークなマルチプル作品3点を公開している。