EXHIBITIONS

インナー・ランドスケープス、トーキョー

マルヤ・ピリラ Camera obscura / Hirotaka, Tokyo 2018/2020

Satoko Sai + Tomoko Kurahara Hirotaka 2020 Photo by SUEMASA Mareo

「インナー・ランドスケープス」は、フィンランド在住の写真家マルヤ・ピリラと、日本をベースに活躍する陶芸作家の崔聡子と蔵原智子のユニット「Satoko Sai + Tomoko Kurahara」によるプロジェクト。その展覧会「インナー・ランドスケープス、トーキョー」が東京都渋谷公園通りギャラリーの交流スペースで開催される。

 Satoko Sai + Tomoko Kurahara(サトコサイ+トモコクラハラ)は、2002年、ともに多摩美術大学美術学部工芸学科陶専攻を卒業。崔の韓国留学、蔵原のフィンランド留学を経て、2006年より東京のアトリエに拠点を置く。陶器を媒体として、風景・場所・記憶などをキーワードに、版画や写真などの要素を取り入れた表現を探求している。

 マルヤ・ピリラは1986年、ヘルシンキ芸術デザイン大学写真学科およびヘルシンキ大学動物生態学修士課程を卒業し、90年代からカメラ・オブスキュラの技術を追求。外と内の世界が融合した夢のような作風で知られる。受賞歴に「フィンランド国家写真芸術賞」(2000)、「アルフレッド・コルデリン賞」(2020)がある。

 作家2組が取り組む「インナー・ランドスケープス」の名は、「inner(内面の)」と「landscape(風景)」の造語。作家がある地域に暮らす高齢者たちにインタビューを行い、それぞれの生きてきた時間(歴史)の断片を集め、その人の内面やその地域に流れる時間を投影し作品化している。

 本展では、2016年より東京に暮らす75歳以上の人たちへのリサーチをもとに制作された作品を紹介。同プロジェクトでつくり出される作品は、現実にある個人の生活を映すたんなる記憶の記録にとどまらず、国や文化、世代を超えて共感し共有できる普遍的な物語を浮かび上がらせる(本展は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初の会期[2021年2月13日~3月14日]を変更し、4月1日より開幕。最新情報や来場にあたっての注意事項は公式ウェブサイトを要確認)。

※東京都渋谷公園通りギャラリーは 6月1日より再開し、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、入館には予約制を導入。再開に伴い、本展の会期を6月6日まで延長して開催(当初は5月16日まで)。詳細・最新情報は公式ウェブサイトへ。