EXHIBITIONS

IDEAL COPY「Channel:Copyleft」

haku
2021.02.06 - 02.28

IDEAL COPY「Channel:Copyleft」

展示風景 写真=浅野豪

展示風景 写真=浅野豪

展示風景 写真=浅野豪

展示風景 写真=浅野豪

 日常の社会システムに着目したコンセプチュアルな作品で知られる匿名アートユニット、IDEAL COPYによる展覧会「Channel: Copyleft」がhaku kyotoで開催されている。

 IDEAL COPYは現代美術を背景に活動するクリエイティヴ・プロジェクトとして1988年に京都で結成。「アーティストは『作品』と『社会のシステム』のなかに存在する」という考えのもと、IDEAL COPYは現代社会の創作物である様々な「社会のシステム」をターゲットに既存の枠組みを越えて活動し、メディアを通してワールドワイドな展開の可能性を追求している。

 今回のプロジェクト「Channel:Copyleft」は音の著作権に焦点を当てるもの。誰でも参加できるプロジェクトとして、IDEAL COPYはウェブサイトで再利用・再配布・改変が認められた音源の提供を募集。そして本展において、音楽やフィールドレコーディング、朗読、ノイズなど、提供された音源を約70個のスピーカーで同時に再生する。

 鑑賞者は会場で販売されているIDEAL COPYのカセットテープに再生される音を録音し、持ち帰ることができる。または手持ちの録音機材で音を持ち帰ることも可能。IDEAL COPYは、インターネットの発達により、様々な情報が手軽に入手できるようになったいま、本プロジェクトによって「音の著作権」を改めて問い直す。

 会期中も音源の提供を随時募集し、会場で再生。IDEAL COPYのウェブサイトでは、これまでの音源提供者を一覧にしている。なお「Channel:Copyleft」のカセットテープは、hakuのオンラインショップでも入手できる。