EXHIBITIONS

生誕160年記念

グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生

2021.04.17 - 06.27

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス アップル・バター作り 1947
個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託) © 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 窓ごしに見たフージック谷 1946
個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託) © 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 村の結婚式 1951 ベニントン美術館蔵 © 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 美しき世界 1948
個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託) © 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

絵を描くための作業テーブル ベニントン美術館蔵 © 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

庭で絵を描くグランマ・モーゼス 1946
写真=Ifor Thomas(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託) © 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

 画家グランマ・モーゼスの生誕160年を記念して企画された展覧会「グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生」が、あべのハルカス美術館で開催される。

 グランマ・モーゼス(本名:アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス)は、モーゼスおばあさんの愛称で親しまれているアメリカの国民的画家。無名の農婦から、70代で本格的に絵を描き始めたモーゼスは、ニュー・イングランドの自然や農村の暮らしを素朴な筆致で描いた。

 その作品を偶然、村を訪れたコレクターが目にし、80歳の時にニューヨークで初個展を開催。身近な出来事や自然への温かなまなざしを感じさせる作風とそのユニークなキャリアで注目され、当時、大恐慌や第2次世界大戦を経験し疲弊していたアメリカの人々の心を癒し、一躍人気作家のひとりとなった。大統領から表彰を受けるなど著名になってからも、モーゼスは変わらず自然や素朴な暮らしを愛し、誠実に生きながら、100歳まで絵を描き続けた。

 日本でも1980年代に初めて紹介されて以来、多くのファンをもつモーゼス。国内での16年ぶりの回顧展となる本展では、最初期の作品や100歳で描いた絶筆など日本初来日を含む作品・資料約130点を展示し、「素敵な100年人生」を生きたモーゼスおばあさんの世界を紹介する。

 なお本展は、名古屋市美術館(2021年7月10日~9月5日)、静岡市美術館(2021年9月14日~11月7日)、世田谷美術館(2021年11月20日~2022年2月27日)、東広島市立美術館(2022年春)へ巡回予定。

※あべのハルカス美術館は、大阪府を対象とした緊急事態宣言の発出に伴い、4月25日~当面のあいだ臨時休館。最新情報・再開日については公式ウェブサイトにて案内。