EXHIBITIONS

イギリス・アイルランドの美術

— 描かれた物語

ウィリアム・ブレイク 『夜想』 《第三夜のための扉絵:ナルシッサ》  1797 神奈川県立近代美術館蔵

久米民十郎 Off England 1918 神奈川県立近代美術館蔵

ケネス・アーミテージ 訪問者たち 1961 神奈川県立近代美術館蔵

 神奈川県立近代美術館 葉山がコレクション展「イギリス・アイルランドの美術— 描かれた物語」を開催。同時開催の企画展「フランシス・ベーコン」展にあわせて、ベーコンが暮らしたイギリスとアイルランドで活躍した美術家を取り上げ、その魅力を紹介する。

 地理的、歴史的にも近い距離にあり続けてきたイギリスとアイルランド。両国の美術家たちは共通して、文学的土壌を背景に、厳しくも温かな目で人間の営みを見つめてきた。

 本展では、詩人でもあり、イギリス最大の幻想画家ウィリアム・ブレイクの代表作『夜想』『ヨブ記』『神曲』をはじめ、ベン・ニコルソンの絵画やケネス・アーミテージの彫刻、加えてリチャード・ハミルトンによる連作版画「祖国アイルランド」など約60点を展覧し、物語が織り込まれた多彩な表現を特集する。

 また、1910年代のロンドンで前衛芸術運動に参加し、アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツに日本の能を伝えた画家・久米民十郎についても、貴重な作品と資料を交えて紹介する。

※神奈川県立近代美術館 葉山は3月23日より予約制で再開。詳細・予約方法は公式ウェブサイトへ。