EXHIBITIONS

日本のたてもの ー自然素材を活かす伝統の技と知恵

古代から近世、日本建築の成り立ち

2020.12.24 - 2021.02.21

法隆寺五重塔 1/10模型 1932 東京国立博物館蔵 ※展示会場=東京国立博物館

東福寺三門 1/10模型 1979 国立歴史民俗博物館蔵 ※展示会場=東京国立博物館

首里城正殿 1/10模型 1953 沖縄県立博物館・美術館蔵 ※展示会場=東京国立博物館

 古代から現代までの日本を代表する建築の模型・資料を一挙公開する展覧会「日本のたてもの ―自然素材を活かす伝統の技と知恵」が開催。本展は、文化庁、宮内庁、読売新聞社が官民連携で取り組む、「日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』−皇室の至宝・国宝プロジェクト−」の一環として、国立科学博物館、東京国立博物館、国立近現代建築資料館を会場に、3つのテーマで展示を行う。

 日本の伝統建築は、日本の自然や社会的条件に適応しながら、変化と多様化を遂げてきた。寺院、神社、住宅、城郭などは日本建築特有の造形を備え、その姿をいまに残している。

 東京国立博物館の展示テーマは「古代から近世、日本建築の成り立ち」。主に文化庁が「模造事業」として製作してきた、国宝・重要文化財の木造建造物の建築模型19件を展示する。

 本展は《法隆寺五重塔 1/10模型》などから仏教伝来の建築様式や、交易によって城下町が栄えた《松本城天守 1/20模型》と、沖縄県外では初展示となる《首里城正殿 1/10模型》によって2つの城郭の違いに着目。また、豊作を祈念する「依り代」から変化したとされる神社の本殿の形式を、《春日大社本社本殿 1/10模型》などから紹介する。

 なお国立科学博物館では「近代の日本、様式と技術の多様化」(2020年12月8日~2021年1月11日)、国立近現代建築資料館では「工匠と近代化―大工技術の継承と展開―」(2020年12月10日~2021年2月21日)をテーマに開催される。