東京好奇心 2020 渋谷

「東京好奇心 2018-2020」は、国内外の選りすぐりの写真家100人それぞれが「東京」の未来を考え、実現したプロジェクト。「『写真』という表現媒体を通じて社会のために何かできることはないか」という思いから組織された活動体「NPO東京画」が2018年に立ち上げた同プロジェクトは、100人の写真家たちの強い「好奇心」と写真作品を通して「いまという時代に向き合って欲しい」という願いが込められている。

　18年1月に渋谷ヒカリエでキックオフした本企画は、同年10月に「ジャポニスム2018」の特別企画としてパリ市4区庁舎で展覧会を開催。また、19年4～6月には、「東京ベルリン友好都市関係締結25周年」記念事業として、ベルリン市庁舎およびベルリン日独センターにて展覧会とシンポジウムが行われた。

　パリとベルリンでの展示を経て、その集大成として「東京好奇心 2020 渋谷」がBunkamura ザ・ミュージアムで開催。16の国と地域（アルゼンチン、オーストリア、中国、フランス、ドイツ、香港、イタリア、日本、韓国、マレーシア、オランダ、スペイン、スイス、英国、アメリカ合衆国、ベトナム）の写真家たちの作品約200点が一堂に展示されている。

　会場は4つのキーワード「IDENTITY」「DIVERSITY」「HERE AND NOW」「TIMELESSNESS」で構成。新しい生活様式が求められているいま、「東京」という都市を舞台に何を大切に感じ、これから先にどのような可能性を見つけるのか。写真家100人の作品は私たちの「好奇心」を呼び覚まし、「私たちの居場所＝東京」について、そして目の前に広がる未来とそこに生きる自分自身の存在について考えるきっかけを与えてくれるだろう。