EXHIBITIONS
ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース|ダブル・サイレンス
ヨーロッパが誇る芸術の歴史を素地に、他に類を見ないユニークな表現で世界に知られるふたりの美術家、ミヒャエル・ボレマンスとマーク・マンダース。金沢21世紀美術館で、ふたりの作品のみで空間構成する初の大規模展覧会「ダブル・サイレンス」が開催される。
ボレマンスは1963年ベルギー・ゲラールスベルゲン生まれ。ディエゴ・ベラスケスやエドゥアール・マネなど、伝統的な西洋絵画の技法とテーマに強い関心を寄せ、またコンセプチュアル・アートに影響を受けた作風で、謎めいた雰囲気の絵画を描く。絵画を、想像的な世界の窓を開く普遍的な言語としてとらえている。また近年は、絵画から派生した映像作品にも取り組んでいる。
マンダースは68年オランダ・フォルケル生まれ。86年に「建物としてのセルフ・ポートレイト」というコンセプトを得て以来、自身の作品は、すべてひとつの大きな自画像の一部を構成する。制作途上を思わせる彫刻、ドローイング、また実物よりわずかに縮小された家具などを緻密な配置図に基づく「想像上の部屋」に収め、インスタレーションを介して、静寂と不在、自身の抽象的で個人的な思考や感情を視覚化している。
本展では、見る者に強い印象を残す作品で、現代社会に生きる私たちに普遍的価値について問うボレマンスとマンダースの作品が競演。両者の対話を通じてつくられた「ダブル・サイレンス」というタイトルのもと、静寂のなかでボレマンスの絵画と映像、マンダースの彫刻が鑑賞者に語りかける。
また、ふたりの作品とSANAA(妹島和世+西沢立衛)が設計した美術館の建築が、どのように対話をするかも見どころのひとつとなる。
ボレマンスは1963年ベルギー・ゲラールスベルゲン生まれ。ディエゴ・ベラスケスやエドゥアール・マネなど、伝統的な西洋絵画の技法とテーマに強い関心を寄せ、またコンセプチュアル・アートに影響を受けた作風で、謎めいた雰囲気の絵画を描く。絵画を、想像的な世界の窓を開く普遍的な言語としてとらえている。また近年は、絵画から派生した映像作品にも取り組んでいる。
マンダースは68年オランダ・フォルケル生まれ。86年に「建物としてのセルフ・ポートレイト」というコンセプトを得て以来、自身の作品は、すべてひとつの大きな自画像の一部を構成する。制作途上を思わせる彫刻、ドローイング、また実物よりわずかに縮小された家具などを緻密な配置図に基づく「想像上の部屋」に収め、インスタレーションを介して、静寂と不在、自身の抽象的で個人的な思考や感情を視覚化している。
本展では、見る者に強い印象を残す作品で、現代社会に生きる私たちに普遍的価値について問うボレマンスとマンダースの作品が競演。両者の対話を通じてつくられた「ダブル・サイレンス」というタイトルのもと、静寂のなかでボレマンスの絵画と映像、マンダースの彫刻が鑑賞者に語りかける。
また、ふたりの作品とSANAA(妹島和世+西沢立衛)が設計した美術館の建築が、どのように対話をするかも見どころのひとつとなる。